世界のパンケーキ事情

世界のパンケーキ

「パンケーキ」という単語はもちろん日本語ではありません。が、ではどの国の言葉なのかとなると、少々話がややこしいのです。

言語は英語ですが、それが指す、小麦粉と水を主材料に練り合わせて焼いた食べ物は世界中にあるからです。では、世界のパンケーキの歴史について調べてみましょう。

今でこそ「パン」と「パンケーキ」は明確に違うものですが、その起源はひとつといって差し支えないでしょう。

今から約1万年前、メソポタミア地方で原料となる小麦の栽培が始まりましたが、当時の調理方法は収穫した実を粗挽きにしてから火で炒る、水に入れて煮ておかゆにする、などで、現在主流の「小麦粉」として使われ始めるのは、小麦の実を細かく砕く道具がエジプトで発明される紀元前4000~6000年前になってからです。

そして水を加えた小麦粉に酵母が入ったもの、入っていないものがそれぞれ枝分かれして世界各国に広まり、多種多様な食べ物へと変化していったのです。

では、世界にはどのようなパンケーキがあるのでしょうか。まず「パンケーキ」の名の発祥の地である英語圏、イギリスでは牛乳を多めに加えたクレープのような薄いものが主流です。

イギリスにはキリスト教の行事にまつわる習慣「パンケーキ・デイ」が現在も残っており、それにちなんだイベントが行われます。一方アメリカやカナダでは、バターミルクパンケーキが主流です。

あまり日本では聞き慣れない「バターミルク」ですが、これはバターを製造するために脂肪分が取り除かれたミルクのことで、無加工の牛乳と比べてカロリーが少なく、消化がよい食品です。

ただし、実際に食べる時はそこにバターやハチミツ、カナダではメイプルシロップをたっぷりかけてしまうので、ヘルシーさはあまりこだわりではないようですね。

一方、スイーツ大国フランスではどうかというと、形状はイギリスとほぼ変わりません。

ヨーロッパのパンケーキは薄いものが主流であり、フランスではガレット、オーストリアやドイツではカイザーシュマーレン、東欧ではパラチンタなど、呼び名や添えられるものは様々ですが、みな平べったく薄い生地が共通しています。

フランスのガレットは、そば粉を使ったものを指し、ハンガリーではお肉を包んで主菜にするなど、スイーツだけではなく料理にも利用されます。

世界には様々なパンケーキがありますが、どの地域でも手軽で人々に愛されている食べ物だということは変わりないようです。

海外を訪れた際は、ご当地パンケーキを食べてみるのもいいかもしれませんね。

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